塾経営者が教える「やめた方がよい」塾

コンビニより数が多い学習塾なのに。。。?

最近ではよほど田舎でない限り、「歩けば塾に当たる」と言っていいほど塾が多い。あるサイトによると進学塾の数は約5万5千事業所(2014年調べ)あります。それに対してコンビニの数は、2017年調べでセブンイレブン約1万9千、ファミリーマートが1万8千、ローソンが1万3千店舗だから上位3社足しても約5万。つまり、学習塾の方が多い!   業界4位のミニストップ、5位デイリーヤマザキ、6位セイコーマートまで足してやっと同数くらいになります。

どのコンビニで買い物をするかは、あまり人生に大きな影響を与えないと思いますが、どの塾を選ぶかは子どもにとって非常に影響を与える。。。。。と思っている親は実に多いでしょう。

「と思っている」としたのには面白いデータがあるからです。

上記の数を調べたサイトに記載してあるので引用しましょう。

分布図を見ると、西日本に塾が多く、中でも四国はトップ5に3県が入るなど学習塾が特に多い。逆に日本海側から東北にかけては学習塾が少ない。

相関ランキングでは小中学生通塾率や小学生・学校外学習率と正の相関が高い。塾が多いところでは塾に通う生徒が多く、学校外で勉強する機会も多いことを意味している。

一方、全国学力テストとは全く相関がなかった。

 

全国学力テストとは全く相関がない。。。。。。

つまり、学校以外の塾の学習時間が増えても、成績にはそれほどの影響はない

ということを示している

 

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塾選びは相性で決めるのが一番

 

塾が学力を付けてくれるように思っている人は多いと思いますが(実際そのように宣伝しているから仕方がない)、それは素人の考え方なのです。当サイトでは何回も触れていますが、学力が伸びるのも、成績が上がるのも、家庭次第、本人次第なのです。

塾の役割は、どこまでの問題ができれば志望校に合格できるかなどの情報を提供したり、どうすれば成績が良くなるかの勉強方法のアドバイスなどをして、効率よい学習ができる環境を与えているにすぎません。するかしないか、できるかできないかは本人次第。また、それらの情報は巷にあふれており、学校からも十分手に入れることができます。極論を言うと、成績を上げるのに塾などなくても大丈夫なのです。

とても塾経営者の発言とは思えませんが(笑)

そう考えると塾を選ぶのも気が楽です。

しかし、それでも塾を必要と考える人は多いと思います。また、学習環境を提供することで、塾は一定の役割を果たしているのも事実でしょう。塾に通うときは、まず、子ども本人の自制心や、やる気をできる限り家庭で整えて、学校の勉強を基本に、学習テクニックのようなものを塾で教えてもらうつもりで塾を探しましょう。

子供本人が少しでも勉強に対して前向きに取り組めたり、刺激をもらえたり、信頼できる講師がいたり、居心地が良い、つまり相性が良い塾を探しましょう。

やめた方がよい塾

残念ながら、お金に見合った学習環境を提供してくれない塾も多いのは事実です。私が経験した、話に聞いた塾で、これは「お金がもったいない」「やめたほうがよい」と思う塾を紹介します。

やめたほうがよいと思う塾 実際の例

  • 子供の夢を頭ごなしに否定する講師がいる「お前は医学部に進学できない」など
  • 学生講師が決められたテキストを決められた順番にただ進めるだけの個別指導塾(学生講師が悪いと言っているわけではない、人それぞれ必要な箇所は違う)
  • 正社員が人手不足で、複数教室の責任者を掛け持ちしていたり、責任者不在のことがある大手塾
  • やたらと宿題が多く、しかもその宿題の答え合わせを満足にしない塾(量ですべてが解決すると思っている)
  • 難易度が学校のテスト内容とかけ離れている塾(難問を解かせて自己満足している塾も多い)
  • 会社の利益や、テストの点数だけで物事を判断する塾(判で押したように点数を上げたければもっと時間数を増やしなさいなど)

 

個人塾経営者の私からすれば、大手塾はどうしても細かな部分で文句を言いたくなってしまうのですが、それでもシステムが良いところもあり、情報が豊富であったりします。正直、塾は、どの塾も一長一短があります。

また、家計に無理をし過ぎないことも大切だと思います。家計に無理をしていると、必要以上に結果にこだわり、子供の学習に対する姿勢というもっとも大切なことに目が向かなくなることがあります。

 

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