勉強しても成績が上がらない生徒は少なからずいる
世の中には
「なんとか頑張って成績を上げたい」
「なんとしても〇〇大学△△学部に行きたい」
と努力し、
塾に通い、
学習を何年も続けたにも関わらず、
その大学に合格しないどころか、たいして成績も伸びず、
「自分はダメだ」とまで
思い込んでしまう学生の方が少なからずいます。
そんな方から
先日、メッセージを頂きました。
その方は、
浪人までして国立大学を目指したにも関わらず、合格できず、
結局短大に進学されたそうです。
そのメッセージにはこう書かれていました。
「学力が全てではないのは分かってはいますが、悔しくて悔しくて、自分が嫌になります。」
塾でも時々見かけます。
成績を伸ばしたいという向上心があり、
まじめに問題に取り組みます。
しかし、成績が上がらない、応用的な問題になると必ずのように点を落としてしまう。
そのような生徒はその後どうなるのか?
あまり気にしくていい、今の努力を続ける
確かに
いくら勉強としたとしても、簡単にたいして勉強をせずに点数がとれてしまう
「遺伝的」に優秀な生徒にはなかなか敵いません。
しかし、
不思議と
その向上心が道を切り開いていきます。
不思議と
まじめに努力し続ける者が、最後は笑うのです。
例を挙げてみましょう。
例えばアルバイト一つでもいい例でしょう。
私の塾には高学歴な大学生も、そうでもない大学生もいて、常時20名程度の学生が出入りします。
その中で、経営者である私が最も信頼している講師は
言い換えると、もっとも時給を多くあげたい講師は高学歴の大学生ではありません。
学歴はたいしたことがなくても
休まず時間通りに安定して出勤できる
生徒や仕事に対して誠実で、コミュニケーション能力に優れている
生徒の心を掴んでいる(わからないところを察知してわかりやすく理解させることができる)
この三つが高学歴な学生よりも優れており、私にとって、塾にはなくてはならならない講師です。
逆に、高学歴で優秀な講師でも
遅刻が多い
体力がなく休みがち
自分勝手で生徒の気持ちを読み取ることが苦手
相手の理解度を想像しながら説明できない
など
塾講師として、信頼できない講師もいます。
社会にでると、学歴では生きていけないとはこういうことで、
やはり、人間的な信頼関係がベースで社会は成り立っていると思います。
学歴は重要だが、それは全てではない
学歴とは
その人が優秀で信頼に足る人物であることを保証していわけではなく、
その人が優秀で信頼に足る人物である確率が高いであろうと言っているだけです。
確かに学歴が低いと
就職の門は広いとは言えないかもしれません。
学歴が高く、そして人物も優秀な人もいます。そんな人には敵わないでしょう。
しかし、それはないものねだりです。
前回記事でも紹介しました。
「比較優位」な考え方でいけば、
(上記記事 レベルが中の下の普通科の現実(記事後半にあります))
必ず、その人に合った職業が見つかるはずです。
そしてそれを見つけるために必要な能力は、学歴ではなく、
誠実さであったり、向上心であったり、あきらめない力であったりします。
社会に出て、仕事を得ると、
その先は、学歴が必要なことも感じると思いますが、
学生のときほどさほど重要でないことにも気付くでしょう。
コンプレックスや自己嫌悪の部分は、
大なり小なり誰にでもあるものです。
それこそ、受験競争に勝ち抜いた東大生の中にも、その後の人生がうまくいかない人もいます。
そしてどの世界にもヒエラルキー(階級社会)が存在し、退職するまでそれと闘わなければいけません。
メッセージを下さった、短大学生さんに伝えたいことは、
現状の自分の立ち位置で
精いっぱい頑張っていただきたい。
今持っている悔しさをバネに、
今の学校の授業や、これからの生き方に真剣に取り組み、
そして、情報を集め、
就職活動やアルバイトに全力を尽くしていれば、
自然と誇りが生まれ、
そして、道が開けてくるはずです。
これから、本当に興味がある分野への知識を
少しずつ深めて、
あきらめず、無理せず継続すれば、
きっと浪人したことや、学生時代の話を笑い話にできる日が来ると思います。