社会人が大学受験へ再挑戦

これはともて良いことだと私も思います。

しかし、芸能人がこれに挑戦する場合、社会的な影響力が大きいため、
果たして手放しで応援、テレビなどを楽しんでも良いものか?

今年は、オードリーの春日さんが東大受験に挑戦するという企画がありました。
煽るだけ煽ったテレビでしたが、 
結局、結果は448点の大惨敗でした。

青山学院大学に挑戦しているロンブーの田村淳さんも
今のところ、2学部に不合格が確定しています。(2月25日現在)

不合格だったから言うのではありませんが、
毎年、中高大受験を見ている私にとって、これは子供達に良い影響がないような気がします。

その理由

合格通知

その一 

短期間挑戦に面白さや視聴者の興味を引きつけ、美化している

短期間の勉強で成績を上げることは可能ですが、そこにはデメリットも多分にあります。
そもそも短期間で、無理矢理知識を詰め込んで、その知識の奥深いことを見過ごすことは
勉強とは言えません。単に受験で得点するための、訓練、練習、作業になってしまい、
勉強の面白さに気づくことができないでしょう。
短期間で勉強の本質を会得できる人は、遺伝的に相当優れた人だけです。
大学受験を短期間で、などどいう企画は、大学自体、そして勉強を「舐めている」「愚弄している」ような気がして、いい気分がしません。

その二 

有名講師や有能な家庭教師をつければ、成績が効率的に上げることができるような印象を与えている

成績を上げる上で最も大切なことは、
本人のやる気とその力をエンジンに、様々な問題の解決策を自ら見つけ出し、それを自ら解決していく能力を育てることです。
結局は自分との戦いで、有能な講師、良いテキストは 2次的なもの、その上で戦略的に利用するものであって、それ自体に引っ張り上げてもらうものではありません。
誤解を恐れずに言うならば
人に教えてもらうことは、自ら勉強する上で「手抜き」なのです。
本当の学力をつけるためには、害にすらなることもあります。

これらメディアでの受験企画は、
塾に通わなければ、家庭教師がいなければ、
「成績が上がらない」
と言う間違った印象を与えてしまいます。

それは、子供達に明らかに悪影響です。
塾に通えない境遇の子供達もたくさんいます。

その三 

本来の「勉強」が意味することから程遠い

ロンブー淳さんは青山学院大学に行きたい理由をこう語っています。

これだけお喋りが好きで、法律を知っていたらより楽しい」と考えた田村は、さまざまな大学の法学部を調べていく中で「青学の住吉教授の授業を受けたい」という思いが強くなったそうだ。 
田村淳 青学個別学部入試での2学部不合格に「ズドンと突き落とされる」より

たいていのこういう芸能人受験企画では、あまり強力な、こちらから応援したくなるようなモチベーションに出会ったことがない。

東大ブランドが欲しいから?
自分の限界に挑戦したいから?
大学に興味があるから?

その理由を非難するつもりは毛頭ありません。

ただ、芸能人というその社会的影響力、そして、テレビ番組の企画という点から考えると、 

大学が果たしている社会的な役割からあまりにも程遠いのです。

大学での勉強や研究は、その知識で日本社会や、地球規模での人間社会に貢献し、それらの知識を持った人材を社会に輩出することにあります。

お笑い芸人なら
大学で、笑いの心理学を極め、笑いの哲学をテーマに論文を書き、世界的評価を受けたいとか
笑いが、医学的に身体に影響する仕組みを解明したいとか
東国原英夫さんのように、政治家へ転身する足がかりにしたいとか

納得するようなモチベーションを持って企画に参加してもらいたいと思ってしまいます。

子供達や
現在受験に挑戦している受験生が勇気付けられるような、
勉強へのモチベーションを真に高めるような企画

そんな影響力をテレビは持っているはずですし、
それこそが、今の社会が必要としていることだと思います。

 

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