彼女の数学のセンスはひどかった。。。。。

まじめで素直、性格は本当に良かったのだが。。。。

数学ができない、考えられない。。。。。

なのに、なりたい職業につくためには、地元国立大学理系に合格するしかない。

私立の滑り止めすら受けないという。

塾には熱心に通った。中2のときから

なのに、高校3年になっても単純なかけ算や足し算で計算ミスをする。

中間や期末テストではそこそこの点をとり、校内一斉の実力テストではなんとか及第点。

数学のテスト範囲をやり方をまる覚えし、なんとか対応。。。。。

そんなので3年生になったので、

全国模試の数学は散々。。。。。。。

私は正直に言うと、これはさすがに志望校に届かないかなと思いました。

どんなに頑張っても、人間には能力の限界があります。

それは人それぞれで、

数学が苦手な人は、どんなに頑張ったって、センター試験で半分もとれない場合があるのです。

国立大学理系学部に進学するのに、センター試験数学で半分もとれない。

それでは、常識から考えて合格できません。

もちろん、そんなこと彼女には伝えませんが、

少し厳しいな。。。。。とは本人に言いました。

国語や英語もそれほど点数がとれるわけでもなく、数学よりはマシかなという程度だったからです。

しかし、彼女はまったくあきらめませんでした。

「国語と英語を伸ばして、数学の点数が悪い部分をカバーするほど点をとりなさい」

と私が伝えたにもかかわらず、

いや、数学がしたい といいはり、

塾では数学ばかりやっていました。

ときには、わからず、解けず、泣きながら塾で勉強していました。。。。。

しかし、9月になっても、12月になっても

そして本番直前も

数学の点数は、得点率50%をうろちょろ

英語や国語は、いいときもあれば悪い時もあるという感じ、

頑張ってはいるものの

論理的思考能力が十分でないため

 「勘」 に頼っているのはわかっていました。

このままでは本番はこわいな。。。。。

そして本番

数学は?

やはり。。。。。。 半分を下回りました。

国語は、そこそこ

英語は、うーん、数学をカバーできるほどではないかな

理科  お、まあまあ頑張った点数

社会も、まあまあ

そして判定は?

前期日程でなんとかC判定!

私は、この時点で奇跡だと思いました。

数学以外の教科がそろって比較的良い方へ出たため、数学をなんとかカバーしていたのです。

しかし、まだ2次試験があります。

まあ、前期はここまで来たのだから、第一志望で勝負するとして、

私立の滑り止めを受けていない君は、後期はAかB判定の学校へ出願しなさいと伝えました。

しかし、彼女は聞きません。

あくまでも第一志望のみで勝負です。

そして、

見事、合格を果たしました。

受験直後、手ごたえから、

本人は「不合格」の自信がかなりあったらしく、

泣きはらし、茫然自失だったそうです。

しかし、彼女は合格を果たしました。

得点を開示すると、合格最低点までわずか、あと2点でした。

つまり、あと1問、どこかでミスがあったなら不合格だったでしょう。

彼女の勝因はなんでしょうか?

これは間違いなく

とてつもなく強い

「合格したい気持ち」

が、

運までも味方につけた結果でしょう。

「人間不可能はないんだ」

「思えば叶う」

これは本当のことかもしれません。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう