ときどき出会う惚れ惚れする小学生

塾で指導しながら、中学受験の過去問演習などを解いていると、

ときどき、「これ、難しいなあ、優秀な大学生でもなかなか解けないだろうなあ」と思う難問に出会います。

そのような問題を、塾生と一緒に解くと、ほとんどの子は、途中から、「いやいやオーラ」が出だします。理解できないから、思考停止をしている状態です。もしくは、考えようともしません。そんなとき、私は、ちょっとは、粘って解説するように心がけるのですが、ほとんどの場合、「まあこの問題は後回しにして、先にこちらを理解しよう」と言って別の基本的な問題の類題を解かせます。結局、後回しといいながら、その難問はずっと解かないのですが(他の基本問題に躓くので)、それが、通常の子供たちの反応です。

しかし、ときどき、私の解説に、吸い付くように集中してくる子に出会います。あきらかに、私の話に感動しています。

「こうやって解くと解けるんだ!! すげーっ!」

はっきりそうは言いませんが、目が輝いて、もっと聞かせてくれと言っています。こちらは「感動してるオーラ」が出ています。解説が終わると、何も言わなくてももう1回自分で解き始めるのです。

そんなとき、当然ながら、私は、この子は伸びる!と確信するのです。教える方もどんどん力が入ります。

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思うように伸びない中学時代、こんなはずではなかった高校時代

私が最も期待していたある子は、中学に入り、どんな凄い点数をとってくるのか?と楽しみにしていたのですが、不思議と点数が伸びません。しかも、学習が進み、難易度があがってくると、目の輝きがどんどん失われていきます。もちろん、まったくモチベーションがないわけではないのですが、納得するような点数がとれません。能力がないわけではないのですが。。。

そして、高校に入るとあきらかに勉強嫌いになっていきます。いかに楽して勉強して、楽に大学へ進むか?それを考えているようでした。塾講師や親が望む、志望大学へ向けてやるべきことに集中して頑張る!という理想的な姿とはかけはなれていました。

才能には恵まれていた彼は、高3のギリギリでなんとか踏ん張り、偏差値50前後の国立大学理系学部へと進学していきました。当初の志望大学、親の希望とはほど遠い結果でした。最後は自分なりになりたい職業も見つけ、明るく大学へ入学していきましたが、物足りなさを感じずにはいられません。モチベーションが湧き、彼の力がその大学で活かさることを願います。

 

他にも、中学まで優秀であった子が、高校に入り、伸び悩み、結局、納得できるような大学へ進学できなかった生徒も、私は何人も見てきました。

小学校、中学校で優秀であった生徒には、実は、落とし穴があることに気付きました。

 

優秀だった子が高校で伸びない二つのパターン

私が見てきた生徒の中で、小、中で優秀で地頭が良いなと感じるにもかかわらず、高校でたいして成績が伸びない、あるいは大学受験で失敗してしまう子は、大きく分けて二つのパターンがあります。

勉強に遊びに部活に忙しすぎる

まずは、勉強も頑張るのだけれども、部活もしたい、そして彼氏や彼女もほしい。文化祭にも手を抜かない。友達も多く、とにかくあらゆる面で忙しい頑張り屋さんです。

国立大学や難関と言われる学部、大学へ行くには相当な勉強量が必要で、中学までのように、才能だけで乗り切ることができる人は本当にごく一部になります。

中学までは才能があり、少しの勉強で高得点がとれていた天才たちも、高校内容の学習では地道に勉強することが必要なのです。それに本人たちも気付きますが、あまりにもやりたいことが多く、どうしても勉強を後回しにしてしまいます。そして、そのままの流れで受験してしまい、第一志望に手が届かない人たちをよく見ます。高3の夏休み以降に本気スイッチを入れても、なかなか思うようには成績は伸びないのです。

せめて、高2の冬から高3になる前に本気受験モードに入ることができないと、持っている力を100%発揮できないと思います。

自分で、将来の目標を決めることができない

先程出てきた、小学校のときに私が最も期待していた彼は、このタイプでした。

親から敷かれたレールにのり、その中でそこそこしか頑張れない。将来に対して受け身でした。高校の最初の頃は、親の職業を継ぐための学部を第一志望にし、それがころころと変わりました。

つまり、将来や大学に対しての夢や「憧れ」からくる、向上心、やる気にかけていたのです。そして、勉強に対しての誠実さも失っていました。

何が何でもぼくは「こうなりたい」「こうしたい」という野望や欲望が勉強にも必要なのです。それが少ない場合、どうしても成績が落ちていきます。

才能を発揮するには、この欲望をエネルギーに、勉強に誠実に取り組むことが必要なのです。

成績を落とさないためにはどうしたら良いのか?

上の二つのパターンの対策を考えてみましょう。

まず、忙しすぎる人は、

  • 部活動は、楽なものを選ぶ。そうでない場合は、浪人を覚悟する
  • 高2夏休みまでで遊びは終わり、次の遊びは、高校卒業後、受験合格後、そのほうがはるかに楽しい
  • 無駄な友達付き合いからは距離をおく(難しいかもしれないが自分のため)

 

そして、燃えるような目標がない人は、

  • 自分の好きな分野の裏側を見る、目指す

例えば、ゲーム好きな人はゲームを作る側の人間を目指すとか、アイドルが好きな人は、アナウンサーやテレビ局に就職を目指す、アニメが好きな人はパソコンのアニメーションソフトや動画技術を大学で研究するなど、親も、なんでも禁止するのではなく、趣味をつきつめさせる大きな度量が必要なのではないでしょうか。

  • 目の前の勉強の負担を減らす

いくら能力があっても、やたらと多い無意味な学校の宿題や、テストばかりで四六時中「勉強しろ」と言われることから逃げたくなってしまう子たちも多くいます。勉強する時間は本来、面白く、感動できる、とても幸せな時間です。なんとか、その勉強本来が持っている面白さに気付かせてあげましょう。ときには。学校のテスト勉強なんてどうでも良くて、学校の言うとおりにしなくても良い時があると思います。

  • 親のプレッシャーはバランスを考えて

子供の様子を見ながら、性格を見ながら、プレッシャーをかけることにバランスが必要だと思います。特に目標を見失っている子供には、留学させてみたり、なにか刺激のあるアクティビティに参加させてみたり、オープンキャンパスにたくさん参加したり、心に刺激や栄養を与えたいですね。急がば回れではないでしょうか。

 

 

 

 

 

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