塾に通っていても成果が出ない人は、少なからずいます。
親としては、高い月謝を払い、送り迎えをし、塾の宿題を手伝い、
それなのに、いっこうに、成績が上がる気配がない。
このままこの状態がずっと続くのか?
頭を抱えてしまいます。
現場で教えていると、正直、そのような子供に悩まされることが多くあります。
そのような子供にはどうのような特徴があるのか?
よくよく観察していると、ある共通点が浮かんできます。
①いくら解説をしても、問題の表面的な部分しか理解ができず、問題の本質まで考えが及ばない
②「わかった!」と、いったん理解できた解法や、理論も、短い時間でまるで聞いたことがないかのようにすっかり忘れてしまう。
つまり、この二つの特徴があると、
いくら教えたところで、教えた問題がテストに出ても解けないのです。点数になりません。
考えることのできる原因は、
①論理的な思考が苦手、もしくは練習不足、やる気がなく思考停止状態
②「わかった」の感動が小さい、もしくは感動がないので、記憶に残らない。
この原因に至る理由にはいろいろあると思います。
持って生まれた能力も一因ではあると思いますが、
自制心や、やり抜く力など性格な問題、危機感の欠如、プライドの多寡、モチベーションの不足、
集中力の欠如など、また複合的なものも多いでしょう。
これを克服しようと、
ほとんどの人は、むやみに量を解かせ、同じ問題を何回も解いたりしようとします。
それに効果がないとはいいませんが、
根本的な解決でないため、成績はなかなか上昇しません。
理想の解決法は?
勉強の面白さを、体で掴むことです。
そんなこと簡単にできれば苦労しない と言われてしまいそうですが、
それに向けて努力している人は案外少ないものです。
日常生活の中で、学校の勉強に結びつき、楽しくできるものはいくらでもあります。
ほとんどの人は、それを見つけようともせず、
また、それに継続的に取り組んでいません。
勉強は、本来、子供も大人も持っている、知識欲、知的欲求を満たしてくれるもので、
達成感や、充足感を与えてくれる、とてもやりがいのあるものです。
その本来の「面白さ」を掴まない限り、問題はなかなか解決できません。
好きな教科、好きな単元だけでも、学校のテストの点数抜きで、学問を極めてみましょう。
それが解決策になっていくことも良くあります。