ズバリ言い当てている!これが教育を間違う親たちだ

東大生の勉強法は正しいのか?

少し前に話題になった著書で、子供たちの学力を経済学の手法を用い、教育施策の効果をデータから議論した著者がありました。実際の科学的なデータをもとに効果を推測していてとても興味深く読ませてもらいました。

この本のなかに出てくる記述のなかにこのような記述があります。

 

「統計学が最強の学問である」の著者西内啓氏によると「どのような教育がいいか、という問いへの回答は、教育される本人の特性や能力、環境などさまざまな要因によって左右される・・・・・・

(中略)

自分が病気になったときに、まず長生きしているだけの老人に長寿の秘訣を聞きに行く人がいないのに、子供の成績に悩む親が、子供を全員東大に入れた老婆の体験記を買う、という現象が起こるのは奇妙な事態だとは思わないだろうか」

どこかの誰かが子育てにに成功したからといって、同じことをしたら自分の子供も同じように成功するという保証は、どこにもありません。そもそも特定の個人の成功体験を一般化することはとても難しいことです。

ましてや、「例外中の例外」である個人の逸話を一般化することはさらに難しい。

「学力の経済学」著書より

つまり、本によると、人の目を引くような、めったに起きない成功例を参考にするより、たくさんの実験やデータから証明された、信頼できる教育方法を探るべきだという意見なのです。

世の中の教育関連本には、東大生の○○〇 とか、 東大に合格した〇〇 とか言う文言が溢れています。

まさしく、東大生は、まさしく「例外中の例外」ではないでしょうか。

つまり、それを真似することが、子供に効果があるとは限らない、いやむしろ、そのやり方が合うはずないのです。

スポンサーリンク

ネットを代表するメディア情報に惑わされない

世の中の塾や勉強法は、

「短期間で偏差値を劇的に上げた!」とか「難関大学に何名が合格した!」

など、それこそ「例外中の例外」である宣伝文句に親たちはひかれてしまいます。

果たしてそれは子供たちのためになっているのでしょうか。自分の子供に合っているのでしょうか。成績の上がらない原因は本当に人それぞれで違い、またその対策も千差万別です。ほとんどの人は、その奇跡のような体験は経験せず、地道に成績アップに取り組んでいるものです。

簡単な儲け話はないのと同じかもしれません。

まずは、親が塾や学校に頼りすぎたり、またネット等の情報に惑わされず、子供の様子をよく観察し、自分の子供に合った対策をとれるように、一歩ずつ学習環境を改善していきましょう。

スポンサーリンク

Twitterでフォローしよう