現代の世の中では、
「親の収入格差が教育格差」
につながっていることは、ほぼ常識のように浸透しつつあります。
果たして本当にそうでしょうか?
インターネットで検索すれば、子供の学力と、親の収入に相関関係があるようなデータが
たくさんあります。
代表的なものを挙げてみましょう。
東大生の親の年収は? 一般の分布と比べると、
これを見ると、東大生の親は、年収1000万以上世帯が57%と、突出しており、
一見、高収入の世帯のほうが、
「子供に学力をつけることができる」
と読み取ることもできるかもしれません。
しかし、
もう一つのデータをお見せしましょう。
これは、東大生の親の世帯年収を、年度別に割合で示したものです。
出典http://nihon.phpapps.jp/archives/2398厚生労働省調べ
ここで、
特筆すべきことは、
どちらのデータも、
低所得といわれる層の割合が、約10%程度は、いるということです。
そして、もし、親の収入に比例して、学力が伸びるのであれば、
二つ目のグラフは、右にいくにしたがって、割合が増えなければいけません。
ところが、
そうは、なっていないのです。
もちろん、このデータだけがすべてを物語っているわけではありません。
いろいろな要素を考慮に入れる必要があるでしょう。
しかし、
「親の年収」
これは、多々ある子供の成績に影響を与える要因の一つであって、
決して、絶対的なものではないのです。