世の中の親たちが子供たちの成績について悩む原因の最たるものは、

「子供の能力を過信している」

ことにつきます。


「塾に通わせているのに成績が上がらない」

「勉強方法が悪いから成績が上がらない」

「まったく、勉強机に向かわない」

など、

一度は愚痴った経験がある方は多いのではないでしょうか。

この解決方法として一般的な方法は、塾を変更する、塾に通わせる、塾の日数を増やす、家庭教師にする

などですが、

そのどれもが解決策になっていないことが多いのが現状です。


それは、なぜか、次の二つがあげられます。




1.子供の能力を、親が過大評価しているため、要求に無理難題がある


子供を愛する親は、子供の将来を思い、少しでも良い教育をと思うのが親心です。
現状よりも少しでも良い成績をと思い、子供たちと接しています。
学校のテスト順位が大きく下がって、心配しない親はいないでしょう。

例えば、中学1年時に学年で20番前後であった成績が、中学2年時に50番まで落ちたとしましょう。

ほとんどの親は、テストの順位と点数だけを見て、その答案の中身は見ていません。
いや、答案の中身がわかったとしても、
なぜ解けなかったと思いますか?と言われ、

ほとんどの親は、「勉強時間が足りなかったから」と答えるでしょう。

確かにその通りの部分があることは否定しませんが、

同じ30分の勉強をしても、その30分でテストをどれだけ上昇させることができるかは大きな個人差があります。

その個人差は、言葉の表現を通り越したほどの差があります。

つまり、勉強をすればどうにかなるものではなく、能力的限界のためにその点数である可能性を親はなかなか理解できないのです。

もちろん、努力によりその能力を伸ばすことができますが、

その伸びしろには大きな個人差が隠れています。




この原理は、スポーツでの原理と同じです。

ソフトボール投げに小学校6年生男子が挑戦したとしましょう。

この時点で、最下位争いをしていた生徒が、中学に入り野球部に入り、野球の猛特訓を毎日しました。
1位の生徒は、サッカーが好きでサッカー部に入りました。

そして、中学3年生のとき、もう一度ソフトボール投げで勝負しました。

さて、その結果はどうなると思いますか?

そうです。その最下位の生徒が持っていた運動能力次第では、サッカー部のエースには遠投ですら敵わない場合が往々にしてあります。
もちろん、逆転する可能性も大いにありますが・・・・

ここで大切なのは
小学6年の時点で、スポーツであればその能力を見極め、ある程度方向性を決めているのです。

学習に関して親は勘違いをしています。

塾に通わせたら、成績が伸びるというものではありません。

「ない袖はふれない」

のです。

学習に関しても中学の時点である程度、その能力の特性がわかります。

その能力特性に合わせた、進路を早くから選択すべきです。そうすれば、効率的な投資もできます。






2.親が子供の状況を的確に把握できておらず、打つ手が外れている


子供が勉強しないのは、

「子供が楽をしてさぼっている」

と思っている親は実に多い。

残念ながら、そうではない場合が多くあります。

ただ、わからないから前に進めないのです。

中学生、高校生、

体は大人に近くても、まだ精神的には未熟です。

教科書を読んでも、論理的に学問を理解できないのです。

その場合、机に向かうことはただの苦痛でしかありません。

われわれ大人が想像している以上に、中学生、高校生は目の前の学習の意味や意義を理解できていません。

中学1年の数学につまずいている生徒が、中3の内容を理解できるはずがないように、

その生徒一人一人に合わせた学習内容を毎日進めないと

ただの時間の無駄になってしまいます。


さらに悪いことに、そういう状況に陥っている生徒の親は、その状況を理解できずに、ただ子供が

「勉強をサボっている」と

思っていることが多いのです。

この場合の解決策はただひとつ

その生徒の身の丈にあった学習をできる環境を作ってあげることです。

周りの目や、下手な見栄は捨てて・・・・