現場で長く中高生を指導していると、
この生徒はだいたいこれくらいのレベルの大学に進学するだろうなあと
予想できます。
ところが、ここ数年
今まで、無理だろうなと思われていた実力の持ち主の生徒が、
合格に滑り込むような例があとをたたなくなってきました。
偏差値が低い生徒が合格するという意味ではありません。
この程度の実力では、合格が難しいだろうなと思っていた生徒が、
国立大学や有名大学に受かってしまうのです。
これは、確実に少子化の影響だと感じます。
大学総志願者数は減っていなくても、
18歳年齢人口自体が減っているため、優秀な生徒の絶対数が減っているのでしょう。
その影響で
偏差値上位大学へも今まで合格不可能だった実力の生徒が、合格し始めているのです。
それは、数字の上でもあきらかです。
下は18歳人口の推移です。
平成12年約150万人~平成25年は約120万人と約30万人も減少しています。
(ちなみに平成4年の18歳人口は205万人!!)(厚生省)
青の棒グラフが入学定員数の推移ですが、10万人を少し下回る数でほぼ横ばいです。
ちなみに公立大学定員は、この間増加しているはずなので、全体では若干増加ではないかと思われます。
あきらかに、国公立大学は入学しやすくなっていると、言えるでしょう。
もちろん、最低限の努力と、ある程度の素質も必要であることを忘れてはいけません。