「勉強の仕方がわからない」は学習障害グレーゾーンかも

学習障害グレーゾーンの疑いがある場合とは

勉強ができない、点数が悪い、やる気が全くない子供たちの症状は、大きく分けて二つパターンあります。

①勉強しようにも、何をしていいかわからない。教科書を一人で理解できない。授業が理解できないなど、わからない→面白くない→やる気が出ないパターン

②解説を聞けばわかるが、勉強自体が嫌いで、もしくは他のことが面白く、興味があるものへ行ってしまう。勉強に意味を感じていない。点数が悪くても危機感がないパターン

大きく分けると、この二つのパターンが非常に多いが、この中には学習障害グレーゾーンの子供たちが多く含まれていると思われます。(特に①の場合が多いです)

ただ、学習障害グレーゾーンだったとしても、親がそれを認識し、対策を練れば、少しずつ状況は改善していくものです。対策方法を見ていきましょう。

 

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勉強しようにも何をしていいかわからない。教科書、学校授業が理解できない

学習障害グレーゾーンのの場合、勉強時間は人より多いけど成績が上がらない塾に通っているのに成績がむしろ下がる机の前に座っても、ボーっとしている何に対しても覇気がないなどと言う状況におちいりやすい。

親の協力なしに学習障害グレーゾーンの子供たちは救われない

この対策は、親の協力がないと、なかなか改善できない。まず、一番大切なことは、今受けている、学校の授業、塾の授業を自分のレベルに合ったものに変更しなくてはいけない。といっても、学校の授業を簡単に変更できるわけでなく、学校を変えない限りそれは不可能に近い場合が多い。

そこで、必要になるのが親の力です。思い切って言ってあげてください。

「できる問題だけ、確実に解ければいい」

これはなかなか言えないかもしれません。今の点数は、親の希望のそれと大きくかけはなれているかもしれません。しかし、このパターンの中学生の場合、本人も苦しんでいるし、本人なりに頑張っていることが多くあります。また、私立や、中高一貫校、附属高校の場合は、本人の能力に学校のレベルが高すぎる場合もあるでしょう。親は、子供の目線まで下がって、本人にとっては高すぎるであろう目標を修正する必要があります。それが例え、平均点以下の場合であってもです。(あまりにひどい場合は学習障害を疑いましょう)このパターンの中学生にはそれが必要です。

そして、小さな目標を達成することを続けることで、自信をつけて行きます。

少し、勇気がいるかもしれませんが、ハードルをさげましょう。

次に必要なことは、前の単元で止まってしまっている基礎レベルの知識を理解させてあげることです。もし、塾へ通うことが可能であれば、家庭教師や、個別指導塾で、前学年の問題でも戻って、現在の授業の理解に必要な知識を丁寧に、繰り返し、根気よく理解させることが必要です。これをしないと、今後の学校の授業がすべて無駄になる可能性があります。

学校の授業は、一般的に上位半分に向けての授業レベルです。一度下位になり授業についていけなくなると、ずっと授業が理解できない可能性があります。人間は、自分のレベルに合わないことをさせられると、ほとんどの場合やる気がなくなります(学習性無力感)。それは大人も子供も一緒です。小さなやる気を大きく育てていきましょう。

それを続ければ、必ず立派な社会人に成長します。有名大学進学も夢ではありません。

本気のやる気スイッチが入れば奇跡は起こせる

②のパターンは、持っている能力は高いが、勉強へのやる気がわかないため、成績が上がらない。やる気はあるが、やる気が本気でないため、成績が上がらないタイプです。
このパターンは学習障害グレーゾーンというよりは、性格のなかの、誠実さ、向上心が育っていない可能性が高いと思われます。一見、勉強なんてぜんぜんしなさそうに見え、やっかいな感じがするのですが、もし、対策に成功し、本人がその気になれば、奇跡を起こしてしまうタイプです。
「ビリギャル」は映画化までされた超有名な話ですが、これは、軌跡を起こした②のタイプの典型ですね。私が教えていた生徒にも奇跡を起こした生徒が何人もいます。

その子供たちに共通して言えることがあるのですが、それは、「きっかけ」をものの見事に掴んでいるということです。

ただ、そのきっかけは、人それぞれなのですが、周りの人間は、そのきっかけを与え続けなければいけません。子供の様子を見て、あきらめてはダメです。また、押しつけや、感情の押し付け、怒りはもっと「きっかけ」を逃してしまいます。気持ちはわかるのですが、そのような親は非常に多いです。もったいないです。

では、その「きっかけ」を掴んだ成功例を上げていきましょう。

どれも私の塾にいた生徒の実話です。

成績がビリに近くても学習障害じゃない可能性もある
彼女は勉強が大嫌いだった。中学2年ときには、約120人程度いる学校で下から指で数えられるほどの番数だった。しかし、彼女は少しませた、プライドの高い美少女だった。そんな彼女は、中学3年の時に数学の先生が好きになり、その先生に気にいられたいがため勉強し始めた。驚いたことに、数学の質問をしまくった彼女は、ビリに近かった成績がいつのまにか、学年一桁の番数へ成長。いつのまにか、成績上位でいることが、その子のやりがいになっていた。その後、プライドが高い彼女は、とにかくいい大学へ入りたいと、有名私立大学へ合格

 

中卒元ヤンキーの両親、子供も事件を起こしたが、
中学2年の彼は、とにかく勉強にやる気がなかった。点数は50点前後、塾には通っていたが、成績は下がる一方。そんなとき事件が起きた。彼が、友達とコンビニで万引きをし、警察に捕まったのだ。彼の父は、曲がったことが嫌いな筋金入りの元ヤンキーだった。でも今は仕事で結果をだし、ステータスもある社会人。そんな父に殺されると思った彼だったが、父の反応は意外だった。彼を連れて、各方面に頭を下げてくれた。彼のために泣いてくれた。その後、彼は変わった。そして、中学2年ときには想像もできなかった国立大学理系に合格した。

上記は少し極端な例かもしれない。ただ言えることは、やる気が本気になるとき、それは、

  • プライドを強烈に刺激されたとき
  • 危機感を強烈にあおられたとき
  • どうしても実現したい何かがあるとき

だと思います。親に勉強しなさいと言われ続けるぐらいでは本気スイッチは入りません。本人のプライドを強烈に刺激するなにかを与え続けましょう。感情にまかせた頭ごなしの押しつけだけは避けながら、愛のある説得を続ければ、必ずスイッチは入ります。

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