中学受験対策はいつから始めるが正しい?

中学受験対策は早いほどが良い

ということを感じる方が多いと思いますが、子供たちを見ているとそれが正しいとは私は思えません。

間違いではないと思いますが、やはり、個々の子供たちに合ったやり方を慎重に選択しましょう。

なぜなら、小学低学年で、「勉強嫌い」「勉強は難しい」「勉強は楽しくない」と思い込んでしまうと、

その先が思いやられます。

実際、小学校低学年の段階で、ある程度、遺伝的に勉強に向いているか向いていないかがわかります。

ポイントは、国語力、算数文章題の読解力、理科や社会へ興味の度合い、知識の定着で判断できます。

国語の教科書文章の読解がしっかりできているかどうか?

算数文章題から掛け算割り算足し算引き算を使った式を導けているかどうか?

理科的なことへの興味、社会的な知識(都道府県の名前や位置、世界の国名や位置)がある程度身についてきているか?

ここには大きな個人差がすでに感じられます。

じゃあ、理解できていない、知識がついていない場合、すぐにでも塾に行かせるべきか?

行かせることに私は反対です。

興味がないことを無理やり長時間やらされると、学習性無力感(リンク記事中頃に説明あり)

に陥るからです。できる子は、もちろん親の教育の影響もあるでしょうが、さまざまな分野に興味を持って知識を定着させる力は持って生まれたものである場合が多いです。

塾に行っても、おそらくほんの少し「まし」になる程度だと思ってください。

大切なのは、塾にいつから通うかではなく、

「中学受験に挑戦したい」と本人が本気で思えるかどうかです。

親は、そのための努力をしなければいけません。

本人が「中学受験やってみたい」と自ら思ったとき、そのときが小学年6年でも本気度合いが強いほど間に合います。

逆に言うと、小学3年生までに中学受験とはなにか興味を持ち、それを目指して自ら子供はほとんどいないはずです。

わざわざ中学受験対策塾に行かせなくても、大丈夫です。行っても行かなくても大差はありません。

塾の商売や宣伝文句にだまされないようにしましょう。

もちろんやらないよりはましという考え方、家でゲームするくらいなら行かせる、学童の代わりに行かせるなどの考え方もあるでしょう。ただ、それが中学受験に優位に働くかどうかは別問題だと認識して、学習性無力感にならないよう、

子供たちが楽しんで塾に行ける環境

を作ってもらいたいです。

 

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一般的には小学4年スタートの中学受験対策それはなぜ?

なぜ、小学4年から受験対策を始める塾が多いのでしょう。

これはわたしなりの推測ですが、

おそらく「メタ認知能力」が発達し始める時期、もしくはその能力が必要な問題が多く出始める時期だからだと思います。

メタ認知能力とは、自分を多角的に分析する能力で、自分はここができていないとか、この部分がわかれば問題が解けるなど

客観的に自己を分析する能力です。

算数の文章題を解くことに、この能力が大きく影響しているとの論文が発表されています。

要は、小学4年頃から、複雑な中学受験問題を解くことに必要な高い能力を発揮できる子供たちが多くなってくるからです。

小学低学年までの勉強は、やはり学習の基礎、読み書く計算を学習しますが、小学4年からは、算数や国語の応用、理科社会の知識が本格的になってきます。特に中学受験では高いレベルの思考力が試されますので、4年生からの知識をもとに、さらに中学内容までの知識を含めた問題を解くため、ここから取り組むことを推薦している塾が多いのでしょう。

では、小学3年のうちに、小学4年の内容を学習すれば得では?

と親は思いがちですが、本人に興味があり、理解できればそれも意味はあるでしょう。しかし、興味がないところに授業をしても、理解もできず、ただ右耳から左耳に知識が通り過ぎる可能性が大です。

小学4年から、もしくは5年からでも体系的に学習していく方が理解もしやすく、負担が少ないはずです。

ちなみに小6くらまいで塾に通わず、学校の授業と自学習だけで難関中学レベルの学力が身につく子供も稀にいます。

また、有名な芦田愛菜さんは5か月の受験勉強期間で最難関校へ合格したと報道されています。

結局、「やる気」と「才能」、

中学受験では情報も大事ですが、勉強期間、時間よりもこの二つで勝負が決まります。

 

私の塾でも最終的に国立医学部に現役合格した生徒がいましたが、その生徒が小学3年、4年のときの国語、算数能力は平均的で、とても高偏差値をとるようには予想できませんでした。小学5年になり急に国語的な能力を発揮しだし中学受験に合格(エスカレータだが)、中学になり数学がどんどん伸びていった記憶があります。それは、塾での指導が影響したわけではなく(週1.2回程度来ていただけ)、ただ単にその生徒の成長スピードがそうだっただけで、成長にはやはり個人差があると思います。

先ほども述べましたが、いかに本人の中学受験へのやる気を育てるか?

そこが、受験勉強を成功させるポイントになるではないでしょうか?

なかなかうまくは行かないのですが、やる気になって勉強して勉強の面白さに気づいた子供、もしくは自信がついた子供は中学で当然のように伸びます。もちろん受験する学校側もそのような生徒が欲しいのでしょう。

小学低学年の受験準備

小学低学年での受験準備は

興味を育てること

これにつきます。

ある家庭の例をあげましょう。

彼の家のトイレには子供用の日本地図が貼ってあり、リビングには世界地図があります。

小学校に上がる頃には、日本の各都道府県の場所を自然と暗記し、それに書いてある特産物まで暗記してしまいました。世界地図はパズルになっており何度となく壊しては貼り付けて遊んでいたため、どの国がどこにあるか、主要な国の位置は覚えてしまいました。

理科は、漫画で描かれた宇宙の仕組みや体の仕組みを好んで何回も読み、知識を暗記しては親に「これ知ってる?」と知識試しをしては、知らなかったら知識を自慢して喜んでいました。夏休みの自由研究にも毎年自分から進んで取り組みます。

算数は、突出した出来ではないですが、親との会話の中で、分数の概念、5年生で習う割合の概念の基礎(計算は出来なくても、120%とか3割り引きをどのように考えたら答えが出るかとかをわかっている)、速さの概念(時速、分速、秒速の違いなど)、単位変換の概念、平均の概念を低学年のうちにマスターして、問題を親子で出し合っていました。

国語は学校の日記提出や作文提出を利用し、親がヒントや修正を加えながら、語彙力や、話の展開力、文章力を鍛えました。幼い頃の読み聞かせはもちろん、物語を作って言葉遊びをしていました。

当然、彼は、本人なりの能力を発揮し、低学年の間は塾に通うことなく、現在、中学受験に向けて自ら学習する子供に育っています。

難関中学に合格するかどうかはまだわかりませんが、おそらく進んだ中学で、順調に学力を身につけていくでしょう。

彼は、決して勉強しろしろと言われて育ったわけでもなく、実際、1日の勉強時間は学校の宿題を含めて長くて1時間程度、集中力もそこまで持続するタイプでもなく、かといって自制心は持ち合わせているしっかり者でもあります。

全ての子供たちが彼と同じようにいくとは思えませんが(個人差があるため)、やはり上手く親が興味を引き出す、子供のキャラクターを掴んで、会話の中で知識を教えたり、生活の中で、勉強を取り込んでいくことを工夫し続けることが大切なことを教えてくれているような気がします。

普段の生活で、小さな子供は突拍子もなく

「これってどういう意味?」「○○ってどうなってるの?」

とよく聞いてきます。そこがチャンスです。

親ならわかると思いますが、忙しくて、何度も何度も聞かれると、イライラとして気の無い返事を返してしまうときもあります。

興味を育てたいと意識する親は違います。そこをチャンスと捉えて話を広げていきます。自分で調べてでもわからないことを知っときの「楽しさ」を伝えようとするのです。どんなに忙しくてもその答えをおろそかにしてはいけません。

その積み重ねが子供の学力を育てると信じましょう。

今すぐ家庭改造?

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