テストのケアレスミスがどうしても減らない人へ

 

ケアレスミス(凡ミス)は簡単にはなくならない

人によって
どうしても凡ミス(ケアレスミスを、小さなミス)がなくならない人がいます。

特に算数、数学は、この凡ミスが目立つ人が多いようです。

ただ、凡ミスが目立つということは、算数や数学がテストの求めるレベルがある程度
理解できているという証拠でもあります。
(わかっていないミスが多い人は凡ミスが目立ちません)

だから、自信を失わないようにしましょう。

あとで解けば

「なぜこんな間違いをしたのだろう」

「ここが正解なら90点あったのに」

「これくらいの問題できるのになあ」

そして、受験本番に向けて、
そのミスを恐れて、疑心暗鬼になり、不安になることもあります。

私が指導した生徒にも
小さな、ケアレスミスに苦しむ子が何人かいました。

あらゆる方法を考え、試しましたが、

残念ながら特効薬のようなものはありませんでした。。。。。。

ただ、一番強く印象に残っているケアレスミスが多い生徒は

第一志望校へ合格しました。

なぜ、「強く印象」に残っているかは後述します。

集中力 ケアレスミス

一般的に

普通の塾講師は、小さなミスを失くす場合にどうするか?
次のようなことを言うでしょう。

・何回もたくさんの問題を解いて、問題に慣れなさい

・集中力が大切。集中力を養うことが必要。

・問題文をよく読んで、大切なところには下線を引き、図を書き、何を聞かれているかをよく考えましょう。

・確かめ算や、出てきた解答が正解かどうかをもう一度考えて、見直しを

・ミスの傾向(どのような問題でミスが多いか)を分析して、注意する意識を

・テストでも精神的に落ち着いて普段通りに解く、平常心を心がける

・睡眠不足を避け、体調万全でテストを受ける

などなど

一度は聞いたことがあるようなことばかりでしょう。

もちろん、上記のことができていないのであれば、できるようにするべきですが、

実は、もっと大切なことが他にあります。

小さなミスは、

実は、性格に起因することも多いのです。

普段から
「おっちょこちょい」「あわてんぼう」
「スピードは速いがミスが多い」
または
「のらりくらりでつかみどころがない。。。」
「何をさせても動きが遅い。。。」

などなど

他記事でも紹介しましたが、

性格は、両親の遺伝の影響もあり、トレーニングしたからといって
簡単に変わるものではありません。

したがって、

性格が起因するミスの多さはなかなか治らないのです。
個性だと思って強く責めない方が良いと思います。

では、どうすればよいのか?

どうすればミスを減らすことができるのか?

 

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どうすれば本当の意味でケアレスミスがなくなるのか?

 

それは、前述した

ケアレスミスが多いが、第一志望校に合格した女の子が教えてくれました。

私自身も、計算ミスやケアレスミスが多いタイプで苦労しましたが、
(生徒を指導していて今でも単純な計算ミスをしてしまいます)

その生徒の結果は、私なりの答えとも一致します。

その答えとは、

「執着」と「負けず嫌い」です。

人は、どうしても成し遂げたいこと、どうしても高得点をとりたいとき、
自然と集中力を発揮することができます。

ミスを少なくするためには
(時間との戦いもあるので、ミスをまったくなくすことは難しいでしょう)

上記のような基礎的なトレーニングを繰り返すとともに、

点数への「執着」、

ミスへの「悔しさ」、「情けなさ」

ライバルより上に行きたいという「向上心」、「プライド」

ミスをしては志望校へ合格できないという「危機感」

が必要になります。

ミスを減らすには
これらがもっとも大切になってきます。

私が教えていたミスが多くて、なかなか減らない生徒も

この「合格への欲求」は並外れたものがありました。

だからとても印象に残っているのです。

そして、高3のころには、自然と凡ミスがあまり気にならなくなり(一緒に解くとミスがあるのですが)
実際に合格を勝ち取ることができました。

現在、ミスが多いと悩んでんでいる人も、子供のミスが多くて心配してる親の方も

当たり前の基礎トレーニングを行いながら
(基本的に、集中して丁寧にやれば、学校の宿題や、塾の学習で十分トレーニングになります)

テスト結果に負けず、「良い点数をとりたい」という気持ちを高めることに取り組みましょう。

例えば

・憧れの志望校に実際に遊びに行く

・凡ミスがない、実力をしっかり発揮できたテスト結果を出したときだけごほうびをあげる

・ライバルとの競争心を煽る(自尊心を傷付けない程度に)

・模試の順位に適当な目標を設定し、そこへの意識を高める

そして、勉強への努力は認め、褒めつつ、
「受験は点取りゲーム」と割り切ることも必要です。

スポーツを例にとり、
スポーツの試合と同じで
一つのミスが大きく状況や流れを変えることを時間をかけて教えましょう。

そうすると
子供達は成長する過程で、
ミスを減らすにはどうすれば良いかを自分で考え始めます。

考えてもなかなか上手くいかないのですが、それでもいいんです。

ミスを含めて受験に突破するにはどうすれば良いかを自分で考え始めるのです。

そうすると、自然とミスは減っていきます。

自分で考え、取り組み始めれば成功です。

あとの口出しは蛇足となります。見守るだけです。

そして、朗報です。

2020年に大学入試改革が控えています。
(その前に受験の方はごめんなさい)

その改革では、記述試験がほぼ間違いなく導入されます。
センター試験一発勝負の短所が是正されることは間違いありません。

そこでは、小さなミスをなくすことや解くスピードにこだわるより、

問題が何を求めているかを感じ取り、そこから答えを導く考える力が試されるはずです。

社会全体の流れもそうですが、

処理能力が優秀な人と並んで、考える力がある人も入試で評価される時代が必ずやってきます。

国立大学2次試験や大学入学後の試験は、今も昔も考えることがメインです。
(一部の国家資格取得を目的とする学部では暗記力も必要ですが)

そう考えると

テスト結果を手にしたとき、

ケアレスミスを指摘して、それを直すことを優先順位の上位にせず、

正しい考え方、概念が身についてるか、
論理的な解答が書けているかを
優先していきたいところですね。

また、
中学、高校と年齢を重ねる中で、大人に近づき自然と凡ミスが減って行く人も大勢います。

ただ、

凡ミスをした場合、

その結果には満足せず、

次は凡ミスをなくしたい
自分には「できる」という気持ちは大切にしてもらいたいです。

高校生

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