サイトアイコン 成績が上がらない小中高生 誰も教えてくれない真の原因

勉強が苦手なのに中学受験をすることは子供にとってマイナス

子供の勉強に悩む親

目次

勉強が苦手だと悩みが多い中学受験

当サイトに届いたメッセージです

ブログを拝見させて頂きました。

子供の成績で悩む親です。

相談させて頂きます。状況は大手塾に通っており中堅中学校を目指している5年生です。
ここ1年、テストの結果が常に最下位クラス。特に算数は計算問題でつまづき文章問題は手付かず。国語に至っては読解はほとんど解けない状態です。親から見ると塾そのものより本人のやる気や取り組み方にだいぶ問題があるのかと感じております。このままでは状況を変えてかつ環境を変える意味でも塾を個別指導に変える、家庭教師を付けるなど考えていますが当の本人は今の塾はやめたくないし受験もすると。今後親の独断で塾を変えるか子供の意見を尊重するか悩んでいます。親から見てもこのままでは受験出来る学校はないと思うし今後どうしたらよいのかわからなくなりました。

アドバイスをお願いしたいと思います。

 

成績が悪いと勉強にやる気がないように見えがちですが、子供本人のなかでは、それでも精いっぱいやっていたり、わからない、理解できないで、苦しんでいることが良くあります

なぜ、そんなこともわからないのか?

と思わず、言いたくなることは、子供を指導していて私もよくありますが、いかに子供の目線に下がるかは、難しい課題でもあります。

上記の方の場合、もし私が親ならこうします。

 

無理に勉強させても意味がない!自己肯定感が大切

まず、本人の意思もあるので、大手塾をやめさせることはせず、可能であれば回数や教科を減らします。本人が行きたいというのであれば無理にやめさせる必要はないのではないでしょうか。

途中で投げ出すことはあまり良いことではありませんし、中学受験に失敗したことを親のせいにされても本人のためではないと思います。

理想は、塾プラス予算的に許される範囲で家庭教師をつけ、その塾の宿題や基本的な部分の理解だけ手伝ってもらいます。

社会や理科など、暗記教科、単元を優先して、可能であれば親といっしょになって覚えます。

大切なことは、やれば少しでも結果が上がるということを体験させることが重要で、それが、たった1教科や1単元でも、本人の自己肯定感に繋がれば、中学受験をしていても意味があることだと思います。

それには親が汗をかくしかありません。

結局、おそらくお子さんはまだ成長しきれておらず、自分の状況が把握できていません。

文面から察すると、今後も勉強を得意としない可能性があると思いますので、自分は勉強ができないと思い込んでしまう前に、なんとか、この教科なら人よりも上にいけるという部分を作ってもらいたいです。

勉強にやる気が出ないということは、勉強との相性が悪いことが多く、やる気が出ないのは、ある意味仕方のないことです。

やる気が出なくて当たり前なのです。

もし、1教科でも光る部分が見出せない場合は、お子さんを説得して、中学受験は思い切ってやめましょう。そうしないと、お子さん自身にもご家庭にもマイナスばかりが残ってしまいます。

公立中学で、スポーツでも、音楽でも何か一つ得意なものを育てて、高校進学時にもう一度、お子さんの進路選択を考える方が得策です。

 

中高一貫校進学で大学進学しか道がなくなってしまう

中学受験で中高一貫校に進学する最大のリスクは、高卒就職という選択肢が弱いこと、勉強への劣等感を強く感じてしまうことです。

中学受験のある中高一貫校のほとんどは、どうしてもその先に「大学受験優先」の考え方があり、
学校の評価もその実績が最優先されます。当然と言えば当然ですが、親は、「中高一貫校」に入学できれば、高校受験がなく、無理なく受験勉強を先取りでき、大学受験に非常に有利、または、そのための学力をつけてくれるのは偏差値の少しでも高い中学と考え、受験を目指します。

大学進学には、中高一貫校が近道だと考えられている方が多いようですが、

もし、勉強に向いていないお子さんだと、運よく中学受験に受かった場合、子供は相性の悪い勉強を6年間やらされ続け、難易度の高い高校普通科の勉強に猛スピードで取り組まなければなりません。それは、大学受験のための勉強です。果たして付いて行けるでしょうか?

もし、公立中学から高校受験を受け、商業や工業系の高校を選択した場合は全然学習内容が違います。専門的な学習が入り、英数国は普通科の学習内容に比べ格段に難易度が下がります。

勉強が苦手な子にとっては、その負担が大きく減ります。だからと言って、大学進学も諦める必要はなく、超有名大学でなければ努力次第で広く門戸は開かれている時代です。(推薦試験での合格割合は増加しています)

普通科で底辺を彷徨うより確実に「心」に良い影響を与えます。


中学受験に現在、必死で取り組んでいる家庭でも、お子さんが勉強に向いていないなあ、平均的な学力も怪しいなと感じだら、中学受験を一度見直す時間、勉強が全てではないという考え方を持つ時間をとってもらいたいものです。

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