「学力」の経済学 中室牧子著より
この本の特徴は、
現場経験から書かれている教育本が多い中、
著者は、科学的根拠のみを頼りに、教育法を指南しています。
その中のひとつ、
タイトルにもある
「テレビやゲーム(スマホ)は子供に悪影響を及ぼすのか?」
というテーマですが、
結論からいいましょう。
最先端の研究結果からの結論は、
「テレビやゲームそのものが子供たちにもたらす負の因果効果は私たちが考えているほどには大きくない」
「ゲームの中で暴力的行為が行われていたとしても、それを学校や隣近所でやってやろうというほど、子供たちは愚かではない」
「テレビやゲームをやめさせても、学習時間はほとんど増えない」
「子供が1日1時間程度、テレビやゲームで息抜きをすることに、罪悪感を持つ必要はない」
但し、2時間以上となると、負の影響が飛躍的に大きくなる。
ということが、信頼性のある科学的な実験からわかっています。
詳しくしく知りたい方は、上記の本をご覧ください。とても読み易く、経済学手法を用いた実験が紹介されています。
要は、バランスが大切だということですね。
時代とともに、家庭での勉強法も変わってきています。
テレビ、ゲーム、スマホも、利用の仕方で武器にすることだってできるはずです。