先日、当ブログ記事を読んだ方から次のようなメッセージを頂きました。

他の記事も読ませていただきましたが、できる子の親は『子供に任せてる…』と言うとありますが、 できるから、任せられる! 子供なのだから、助ける、声かけ、導くは必要だと思います! では、塾はできる子のためあるのですか? できない子は、ほとんどの場合伸びることはない!と言ってますが、これを、子供達が読んだらどんな気持ちになるか、考えた事がありますか? ひどい記事だと思います。




 ひどい記事。。。。。。

と言われてしまい少々ショックですが、
かなり誤解されているように感じます。
私の文章力の貧弱さが原因だと思われますが、これを機会に釈明させてください。



まず一つ目


「できる子の親は子供に任せている」
とありますが、

私はそのように伝えたかったのではなく、
「できる子の親でも子に任せている親もいれば、熱心に教育に時間やお金をかけている親もいる
そして、できない子の親にも両方いるので、どちらが良いとも言えない」
と言いたかったのです。

おそらく、個々のケースでベストの選択は変わってくるとは思います。
しかし、行動遺伝学から見ると、親の教育方針は、子の成績に大きく影響しないのではないかと言いたっかのです。伸びる子は放っておいても伸びるとはそういう意味で、伸びない子は何をしても伸びないとういのは、塾に行ったから成績が伸びるわけではないということです。



二つ目

「 塾はできる子のためにあるのですか?」

これはまったくの誤解です。
できない子こそ塾に行くべきでしょう。
ただ、
やる気がなく、勉強に対して後ろ向きな子が塾に行っても、お金が無駄になります。

「やる気にさせるのが塾の仕事だろ 」


とおっしゃる方もいるでしょう。
それに対して、 塾はその努力はします。
しかし、残念ながら、ほとんどの場合、その努力は徒労に終わります。

塾にできることを過大に評価している人が非常に多いです。
(親というよりは塾業界の宣伝の方法に問題がある)


子供たちの成績は、塾の刺激よりも、普段の学校生活、家庭生活のしめる影響の割合の方が圧倒的に大きく、
ほとんどのケースで塾の効果は一時的です。
(もちろん、大きな効果がある場合もありますが、そのような出会いがあった方は幸運だと思います。)

つまり、勉強に対して本人の向上心があり、塾との相性があった場合、成績は伸びます。
塾の効果はあります。
ただ、成績が伸びるというのは正確ではありません。
できることが増えるというのが適切な言い方でしょう。

成績とは周囲との比較ですから、いくらできることが増えても、周囲がそのペース以上に学力を向上させていればいっこうに成績は上がりません。下がる子さえいるのが現実です。

それでも塾に通うか通わないかは、本人とその親の判断です。
将来の進路をどうするかを逆算して考え、判断すれば良いと思います。

私は、勉強に適性がない子は、無理に大学進学や、成績向上に固執せず、社会に出る上での最低限のルールをマスターすれば、あとは、その子の勉強以外の魅力、個性、能力を磨く方へ投資する。
その方が、塾に投資するよりもその子の為に資するのではないかと申し上げたいのです。

残念ながら、成績が上がらないと、塾に通わせている意味がないと決めつける方も大勢います。
それでは判断を誤ります。

塾に通わせる意味は、そのことによってできることが増えているかいないかで、
そして、増えていたとしても将来にそれが意味があることかどうかは慎重に考えるべきでしょう。

例えば、算数の計算や漢字の読み書きは訓練によって確実に上達しますし、できない子はできるように塾に通うべきでしょう。
しかし、旅人算、つるかめ算、仕事算の意味がわかるようにならないからといって
塾を増やして厳しくして
受験に対して投資効果が上がるかどうか、本人にとって意味があるかどうかはわかりません。
(遺伝的に向いていない場合は投資効果はない可能性が高い)

高校受験や大学受験は、苦手教科はそこそこに、他に興味がある得意な教科や習い事をしていた方がいいと私は思います。
もちろん本人に向上心があり、乗り越えてやろう「塾に行かせて、続けさせて」といっている子供は
別です。

限られた時間とお金の使い方を間違っている方が多いのは事実だと思います。




三つ目


「できない子はほとんどの場合、伸びることはないと言っていますが、子供が読んだらどう思もうか?」

ブログでは伸びないとは言っていないのですが。。。
伸ばすことは難しいのは事実でしょう。あと、遺伝的に不向きな場合、どうしても本人のやる気を維持できません。また、全分野を否定しているわけではありませんし、その子に合った分野を見つけて欲しいのです。自分に自信が持てる分野を。それが勉強じゃなくてもいいと思うのです。


スポーツを好きになれない子供は運動神経が悪いことを遅かれ早かれ自覚します。そしてそれを受け入れ自分に合う運動方法やスポーツ、または音楽や芸術にその代わりを求めます。
もちろん、勉強はそのように簡単にはいかないでしょう。世の中の評価は勉強の成績が基準になってしまっていますから。

しかし、自分が本能的に気づいている苦手分野を学校や親や塾に無理矢理やらされ続けることは心に健康とは言えません。
もちろん、嫌なことを全て避けて生きていけないのはわかります。しかし、適切な量があるはずです。
そして、それは人それぞれです。


遺伝的に適している適していないを現す一番わかりやすい指標は好きか嫌いかです。
嫌いなことを治そうと努力するより、好きなことを目標まで伸ばそうとする努力をした方が子供の為になるのではないでしょうか。同じ努力でも結果が与える本人への好影響は後者が確実に上です。



本人に、どうしても達成したい目標ができたとき、苦手なことに取り組まなければいけないこともあるでしょう。その時は、親は精一杯応援(資金的にも)したいところです。
達成のみを信じて邁進してもらいたいです。気持ちの強さで乗り越えることもできます。
参考記事 塾生が起こした奇跡 諦めなければ夢は叶うのか?



当ブログの記事は、親に向けて書かれたものが主ですが、もし、子供が読んだとしても
苦手に悩みすぎる必要はない、努力したって結果が出ないこともある。
得意を伸ばせばいいのだと思ってもらえればと思います。

もちろん、目標に向かって邁進する大切さは伝えなければいけないと思います。
その努力を今後もしていきます。


四つめ

「子供なのだから、助ける、声かけ、導くのは必要だと思います」

私もそう思います。

親の影響なくして子供は育ちません。

まずは社会で生きていくためのルールを正しく教える必要があるでしょう。

そして社会に出るための支援です。それが学習指導への支援だと思います。
そのため、学校選択に迷い、塾へ通わせ少しでも学歴をと考えます。当然です。

その為には、子供の遺伝的能力(向き不向き)を分析することは必要不可欠だと思います。
そして、選択肢をたくさん用意して、選択のアドバイスを与えることも必要でしょう。

ただ、最後に選択するのは子供たちです。
中学受験では無理だとしても、高校受験からは子供を信頼して選択を尊重する方が結果的に子供たちの為になるのではないでしょうか。


参考記事 子どもの成績は持って生まれた能力 つまり遺伝で決まるとしたら、親は何をすべきなのか?