自分から勉強しないできない「解説待ち症候群」

勉強にやる気が出ない本当の理由は?

やる気が出ないのは学校や塾が原因!?

まず、おさらいをしておきましょう。子供たちが勉強に対してやる気を失う原因は、適度な負荷をかけ続け、それに見合った達成感を得らるかどうかにあります。学校や塾が原因とういうよりは、学力に大きな個人差があるため致し方ないことは下記記事で説明しています。

そして、下記記事も作成しました。

上記記事はぜひ読んでいただきたいのですが、補足が必要なことに気が付きました。最近、積極性を感じない、「向上心」や「やる気」を表に出さない生徒が多いなあと思いながら授業をしていました。精気がない。覇気がない。惰性で学習をしている。

昔からそのような生徒はいましたが、特に最近、手取り足取り指示しないと自分から動かない生徒が増えたような。。。。

「 !!!! 」そうか!!!これは、自分から考えることを放棄しているのだ!!

自分から考えることを放棄している原因

私は気づきました。自分から考え、あがき、問題を理解してやろうとする
「積極性」や「向上心」
が子供からなくなってしまう理由には二つあると!!

一つは学習性無力感、

つまり、わからない、面白くないことを無理やりやらされ続けることから生まれる無気力感。無気力なことで自分を守っている。

そして、もう一つは「解説待ち症候群」です。

 

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解説待ち症候群の子供たちが増えている

はい、これは私が今日思いついた名前です。

どういうことか?

毎日、宿題や学習時間を親に決められたり、することを手伝ってもらったり、塾でやらされることを決められ続けると、どのようなことが起きるか?

そう、自分で計画をたてたり、問題解決のための道筋をたてたり、目標達成のための手段を考える力がなくなっていくのです。

すべて、管理されたことに従っていれば、何も文句はいわれず、とても楽です。そして、塾に通っていれば、わからないところは、丁寧に教えてくれます。わからないところは置いておいて、自分一人できるところだけ解く

「誰かが解説をしてくれるまで待てば、それが一番楽で効率的です」

ああ! こうやって、指示待ち人間が育っていくのです。

今更ながら実感しました。これと似たことは、私自身今までも記事にしていましたが

学校や塾よりも親の対応が大切

今回、気付いたこの「解説待ち症候群」にならないようにするには、塾や学校の対応よりも、やはり、「親の対応」「家庭学習の環境」が大切だと言うことです。

今朝、塾生保護者の方から電話があり、「やる気」がない生徒の相談を受けていたのですが、
親を納得させる上手な答えが見つかりませんでした。

よくよく話を聞いていると、
テスト前になると、親が学習計画をたて、「こうしなさい」とすべてを指示しているようなのです。
まだ、中学1年とは言え、違和感を感じずにはいられませんでした。

親としては、良い点数をとってもらいたい、一緒に勉強することが最善策だとの思いからなのでしょう。

気持ちはわかりますが、これでは、実は「勉強」をしているようで、していないのです。子供は勉強ではなく、「作業」をしているのです。たしかに、しないよりは良いかもしれません。

でも、少しずつでも自主性と、本人の危機感や自覚を促す必要がありそうです。

具体的にどうするか?

テストに向けての学習計画を自分でたてさせましょう。1回や2回、テストの結果が悪くてもいいではないですか。本人が「悔しい」と思ったり、かっこうが悪いから次頑張ろうと思わないといけません。その気持ちこそが大切です。

その気持ちを尊重して、子供自身で戦略を立てることができるようになるよう見守りましょう。もし、「悔しい」という気持ちがないなら重症です。学習性無力感を疑ったり、ADHDを疑わないといけません。何事もバランスが大切ですね。

 

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