書店には、本当に多くの教育関連本が棚に並べられています。


これは、ある地方の紀伊国屋書店の教育関連本陳列棚です。
(そんなに売り場面積が広い書店ではありません。都会に比べれば中~小規模)
教育関連本 - コピー


ここを見るだけでも本当にたくさんの教育関連本があり、

タイトルを読んでいるだけでどれも読みたくなります。
(まあ、それを目的にタイトルをつけているのでしょうが。。。)


しかし、時間的にも限られているし、内容が重複していることも多いので、買って読むには本を絞らなければなりません。

よくタイトルを読んでいると、幼児教育から小学生くらいまでの教育で差をつけようとういう「意図」が感じられる本が多い気がします。
子供の教育は幼少期が大切ということは、今では常識になりつつあるかもしれません。

私は、空いた時間を利用しながら、自分が興味を惹かれたものを中心に、

月1~2冊くらいのペースで(月にもよるが)なんらかの教育関連本を読んでいます。

当然、仕事柄、人よりは多く教育関連本を読んでいるように思います。



そこで、せっかくこのブログページを読んでくださっているみなさんに、

どうしても、お伝えしておきたい。教育本についての注意点があります。


そのため、

まずは、私が読んでいて、世間の評価(売上)は高いんだけど、私は反論したくなる(笑)教育本から2冊ご紹介することにしましょう。

ただし、この本を批判しているわけではなく、否定しているわけでもないのであしからず、


「一流の育て方」

「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」


   


   

まず、「一流の育て方」ですが、

一流大学の大学生を対象に、子育てに関するたくさんアンケートをとり、著者ご自身の経験と、そのアンケートをもとに、
良い子育てを議論していく方式をとっています。

私も始めのうちは、なるほどなるほどと、納得したり、感心したりで読み進めていたのですが、
だんだん、少し違和感とういか、何か嫌悪感に近い何かを感じ始め、途中で読むのをやめてしまいました。

書いていることは、とても役に立つ良いことだと思うのですが、

なぜ、違和感を感じたのかよくよく考えてみました。



本書には、たくさんの学生たちのアンケートでの回答が掲載されています。

〇〇大学 Aさん    〇〇大学 Bさん   〇〇大学 Cさん。。。。。。

それらはすべて世間では「一流」と呼ばれる大学です。

そんなに大学名って大事でしょうか?

大事なのは、大学に入ってからであって、そこで何をして、何を学んで、

どう立派な社会人になるかであって、

まだ結果を出していない人たちのアンケートに、そこまで固執する必要はあるのでしょうか。

と思ってしまいました。

一流大学へ入学することはとても素晴らしいことです。

しかし、同じ努力をしても、入学できる人と、入学できない人ができてしまいます。

持って生まれた才能や、環境、運で、大きく左右される場合も少なからずあります。

本来入学すべきであろう素晴らしい人が落ち、その逆の人が合格している場合を私はたくさん見てきました。

だから違和感を感じたのかもしれません。

また、

この本だけでのことではありませんが、

「子供たちを〇〇大学へ入学させた親」

が本を書くことがよくあります。

その場合、違和感を感じることが多いです。

確かに参考にはなるのですが、それがすべての子供たちにあてはまるとはとても思えません。

難関大へ入学していく人たちは、どの生徒も何かしら人並みよりは外れた能力を持っています。

アメリカでは「ギフテッド」という言葉が一般的に使われているようですが、天才とまでは言わないまでも、

マネできるレベルでないことがほとんどです。

一般的な学力で、普段の成績を少しでも良い方向へと悩んでいる人に、この種の本はおすすめできないのではないでしょうか。



続いて有名な「ビリギャル」についてです。

私もこの本を読んで、感動した一人です。
映画までは見なかったですが、この生徒、または家族から、元気をもらった気がします。

しかし、この本である強調されているフレーズが非常に気になりました。

「ダメな人間などいません。ダメな指導者がいるだけなのです。」

たしかにダメな人間などいないと思います。

しかし、偏差値30代の生徒を指導して、それを大きく伸ばすことができないからといって、
ダメな指導者と決めつけるのは
いくらなんでも行き過ぎです。

偏差値が低いことにはさまざまな要因があります。


また、もっと危険なこととして、

このフレーズでは、

偏差値が低い=ダメな人間

と言っているようにも聞こえます。



主人公である さやかさんを指導した先生でもっとも影響を与えたのは著者の方であるのは間違いないとして、

その以前、または他の指導者や学校がすべて「ダメな指導者」だったわけではないはずです。

また、タイトルにもある

「偏差値を40を上げて」

とか

「だれにでもできる」

とか

「短期間で」

とか

読む側に「魅力的な」または「ラクして」成績が上がると感じさせるような本は、

必ず「大人の事情」的カラクリがあります。キャッチーなコピーがほしかったのでしょう。

実際、本に書かれている勉強法は、その気になれば誰でも知ることができる一般的な情報がほとんどでした。


ストーリーも素晴らしいし、著者の方の考え方を否定したいわけでもありませんが、
(実際いい先生であることは想像できます)

読む側は安易にすべてを受け入れず、良い部分だけを活用しましょう。

一番良い点は、この本を読んで、「おれも、私もやってやる!!」とやる気に火がつくことですね。



そして、最後に私がぜひおすすめしたい、子供を伸ばしたい親に読んでもらいたい本がこちらです。


   



「成功する子、失敗する子」何が「その後の人生」を決めるのか



この本は、アメリカのジャーナリストが書いた本です。
最新のアメリカの教育理論が紹介されています。

長くて正直読みづらい人もいるかもしれません。

しかし、さまざまな検証、考察が、科学的に、そして広範囲に、根拠と目的を持ってされており、

子供たちにとって、もっとも必要なことが何か、親たちはどうすることがベストかを炙り出そうとしています。


貧困層、富裕層、さまざまな家庭環境での考察もされており、これはどのような環境の家庭にもあてはめることができます。


はっきりしたひとつの答えがあるわけではないのですが、それが、子供たちを伸ばすことの難しさであり、真実でしょう。

ただ、この本からたくさんのヒントを得ることができると思います。


私もたいへん参考にしています。今後このブログでその理論を紹介していきたいと思います。